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2011-10-16(Sun)

【第三十話】招かれざる客

前回までのあらすじ

エルフの里を訪れようとトランの森に入った一行はエルフ族のエリアスに出会い
そして古代エルフの存在を知る。エリアスに引き止められながらも一行は
古代エルフに会うため、神秘的な木にその手を触れた。


登場人物
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弾丸 「ここは・・・」

不思議に光る木に触った蒼い弾丸は、一瞬で別の場所に移動していた。
そこは今まで歩いてきた森とは違って高い木はあまりなく
そのおかげで太陽の光を存分に浴びた美しい草花が地面を覆いつくしていた。

わさびぃ 「うわぁ~、キレイなところだネ~」

この美しい景色にたたずむわさびぃは、まさに一枚の風景画のようであった。

うにっぺ 「こ、これは・・・すごい・・・!」

先に移動していたうにっぺは草花や昆虫を熱心に観察していたようだった。

弾丸 「どうしたうにっぺ?何かあったのか?」

うにっぺ 「この花を見ろ。」

そういうとうにっぺは一本の花を指差した。

弾丸 「ん?・・・あぁ、綺麗な花だな。」

うにっぺ 「これは既に絶滅したはずの花だ。」

弾丸 「そうなのか?」

うにっぺ 「これだけではない。他の花も昆虫も、既に絶滅したはずのものばかりだ。」

弾丸 「作り物なんじゃないのか?」

うにっぺ 「いや・・・確かに葉脈が活動しているし、昆虫も本当の生物だ・・・」

弾丸 「なるほど・・・ここには何か謎があるってことだな・・・」

うにっぺ 「うむ・・・注意して進まねばなるまい。」



そのとき、森で聞いた不思議な声がふたたび聞こえてきた。

??? 「そのまま進んでくるがいい・・・」

声の言うとおり、一同はゆっくりと歩いていく。
しばらく進むと急にケルビーがかつてないほどの警戒心をあらわにした。

ケルビー 「ぐるるるぅぅぅぅぅ・・・」

マツモト 「ど、どないしたん?」

弾丸 「どうやら・・・」

マツモト 「なんか・・・産まれそう・・・?」

弾丸 「絶対ちゃうやん!何でこのタイミングで産気づくねん!」

鮮やかなツッコミをいれつつも蒼い弾丸は周囲に注意を払った。

弾丸 「どうやら・・・この先に危険があるみたいだな。みんな気をつけろよ!」

先頭に立っていた蒼い弾丸は五感を研ぎ澄ました。
いや、それだけではなく、彼が生まれながらに持っている
『第六感』と呼ばれる感覚をも研ぎ澄ましていた。

いつどこから攻撃されてもよいようにつま先だけで歩き
それはまるで闇夜を行く猫のようでもあった。



ふと気づくと少し大きめの木の脇に黒い影があった。

弾丸 「(あれが声の主か・・・?)」

蒼い弾丸は細心の注意を払いながらその木に向かって歩を進めようとした。



その瞬間!



弾丸 「ぐあぁっ!!!」

蒼い弾丸の胸に一本の剣が突き刺さった。
それは完全に蒼い弾丸の心臓を貫いていた。
蒼い弾丸は自身の生命の終わりを感じつつも妙な違和感を感じていた。

弾丸 (ば、ばかな・・・一体どこから・・・)

確かに蒼い弾丸はどこから攻撃されてもいいような体勢でいた。
それが攻撃を避けることもできず、ましてやどこから攻撃されたのかも
全くわからなかったのだ。



しかし時既に遅し。
蒼い弾丸は最期の力で胸に刺さった剣を引き抜こうと試みた。



弾丸 (な・・・ない・・・?)

胸にやった手には何の感触もなく、目で確認するも剣はおろか血すらなく
いつもどおりの光景がそこにあった。

弾丸 (どういうことだ・・・)



今起きたことが全く理解できないまま、どうやらまだ生きているらしい
と蒼い弾丸は顔を前に向けた。
しかしまたもや蒼い弾丸は絶望を味わうこととなった。


そこにはあらゆる方向から剣が飛んで来ていた。



弾丸 「な、なんだと・・・!!!」

蒼い弾丸は両腕でガードを試みたが鋭い剣はその腕もろとも
蒼い弾丸を串刺しにしていった。



・・・はずだった。



弾丸 (ま、まただ・・・)

確かな苦痛を味わったあと、それでも蒼い弾丸は生きていた。
その体には何ら変化はなく、痛みも既に消えていた。

弾丸 (何だ・・・何が起こっているんだ・・・!)

蒼い弾丸は慌てつつも皆の様子を伺った。

うにっぺ 「く・・・ぐぉぉぉ・・・!」
アラクレ 「がはっ」
シュウ 「うわぁぁぁ」
マツモト 「スヤスヤ・・・zzz」



どうやら皆、蒼い弾丸と同じような幻覚を見ているようであった。
現状を把握しようにも何が起きているか全くわからず
パニックに陥っていた蒼い弾丸の耳に聞き覚えのある声が響いた。



わさびぃ 「こーらぁー!また怖いやつやってるんでしょー!」

声のする方に目をやると、にぎりしめた拳を高々と上げてはいるが
にこやかな笑顔を絶やさぬわさびぃの姿があった。

??? 「ほう・・・おぬしか。くっくっくっ、どうやら久々の客人に我も興奮してしまったようじゃて。」

言い終わるや否や、張り詰めていた空気が弛緩していく。
どうやら幻覚は謎の声の主によるものだったようだ。



弾丸 「わさびぃ・・・その人を知っているのか?」

蒼い弾丸は何とか落ち着きを取り戻し、謎の声の主に目をやった。
一見してエルフだとわかるその風体はエリアスと同じものであった。
しかしエリアスが言う『古代様』という呼び名から想像するような老体ではなく
力がみなぎるように艶やかな肌はエリアスのそれと遜色はなく
エリアスが言うような古代から生きながらえているとは到底思えなかった。



わさびぃ 「ん?う~ん・・・あれ?はじめまして?」

弾丸 「え?!」

??? 「くっくっくっ、なるほど・・・今はその体なのだな。」

弾丸 「どういう・・・ことだ?」

??? 「お前たちが知りたいのはその事ではないのであろうて。」

謎めいた言葉に疑問を抱きつつも、その答えを得ることは
できないようだと悟った蒼い弾丸はうにっぺに顔を向ける。
うにっぺも了解した、と言わんばかりに前に出た。

うにっぺ 「あなたがエリアスの言っていた古代様だろうか?」

古代エルフ 「ふむ、その呼び名はあまり好きではないのだがな。」

うにっぺ 「この場所は一体何なのですか?なぜ絶滅した動植物が存在するのです?」

古代エルフ 「ここは時の森。全ての時がここでは止まるのじゃて。」

うにっぺ 「時が・・・止まる・・・?」

古代エルフ 「くっくっくっ、正確に言うならば『寿命のない世界』といったところか。」

うにっぺ 「それは一体・・・」

古代エルフ 「通常、全ての細胞は一定期間の後に朽ちてしまうが、ここには特殊なエネルギーが溢れておるのでな、細胞が朽ちるということがないのじゃて。故に『老いる』ということがない。もちろん外部から強い衝撃を与えれば細胞が破壊されるため不死とはちと違うがの。」

マツモト 「うにっぺ先生!全くわかりません!」

うにっぺ 「うむ、つまり攻撃でもされないかぎり永遠に生きていけるということだ。」

アラクレ 「そ・・・それはすごいでござる!」

弾丸 「人類の夢がここにはあるということか・・・」

古代エルフ 「くっくっくっ、それは違うな。お前たちは永遠に生きるということがどういうことなのかわかっておらん。永遠に続く生というものは、同時に死であるということなのじゃて。終わり無き始まりには何の意味もないのじゃて。」

マツモト 「うにっぺ先生!全くわかりません!」

うにっぺ 「うむ、つまり人間は『死』という最期があるからこそ、その生に意味があるということだ。」

古代エルフ 「さて、そろそろ本題に入ってもらおうかの。」

うにっぺ 「はい、実はこの本なのですが・・・」

うにっぺは持っていた本を手渡した。



古代エルフ 「これは懐かしい・・・」

うにっぺ 「この本を知っているのですか?」

古代エルフ 「知っているもなにも、この本を書いたのは我なのじゃて。」

うにっぺ 「え?し、しかしこの本は千二百年も前に書かれたものだと・・・」

古代エルフ 「くっくっくっ、千二百年か・・・早いものじゃて・・・くっくっくっ。」

時の森の主はさも懐かしいものを読み返すように本をぱらぱらとめくった。

古代エルフ 「で、この本の何を知りたいのだ?」

うにっぺ 「その本に描かれている赤く巨大な魔物について知りたいのです。」

古代エルフ 「ほう、ロシペルについて知りたいのか。」

うにっぺ 「ロシペル?そいつはロシペルと言うのですか?」

古代エルフ 「うむ、だがロシペルについて今は教えることはできぬな。」

うにっぺ 「な、なぜですか?」

古代エルフ 「くっくっくっ、今日は客人の多い日じゃて。」



時の森の主の目はうにっぺ達を通り越し、森の入り口に向けられていた。



どすん・・・どすん・・・



大きな音とともに異様に大きな物体が近づいてきていた。



弾丸 「な、なんだあれは?」

姿形は人間のようであれど、その大きさたるやオーガ族のシュウをはるかにしのぎ
まるで樹齢百年の大木のような大きさの生物が蒼い弾丸の目に飛び込んできた。



どすん・・・どすん・・・



??? 「がっはっはっはっ、ようやく見つけたぞぉ、ウィシュヌラよぉ!」

耳をつんざくような声でその生物が笑った。

古代エルフ 「くっくっくっ、ひさしいのぉ・・・ゴリアテの末裔よ。」

うにっぺ 「ゴリアテの末裔?!」

マツモト 「なんなんあのでっかいの!?」

アラクレ 「ゴ、ゴリアテといえば・・・」

うにっぺ 「あぁ・・・神話に登場する巨人だ・・・」

ゴリアテ 「神話だぁ?がっはっはっ、オレ様も有名になったもんだな、がっはっはっ。」

古代エルフ 「心配せずともやられ役じゃて、くっくっくっ。」

ゴリアテ 「なぁんだとぉ?まあぁいい、今日はお前がやられる役だぁ、ウィシュヌラよぉ!」

古代エルフ 「その名で我を呼ぶ者も、もはやおぬしだけじゃて。」

ゴリアテ 「がっはっはっ、心配するなぁ。今日からもうお前は誰からも呼ばれなくなるからなぁ!」

古代エルフ 「ふぅむ、しかしよくこの場所が分かったな?番人がいたはずじゃが・・・?」

ゴリアテ 「番人だぁ?こいつのことかぁ?」

そう言うとゴリアテは右手からひょいっと何かを投げ捨てた。
地面に横たわったそれは森で出会ったエルフのエリアスであった。

弾丸 「エ、エリアス!?おい、アラクレ!」

アラクレ 「うむ、まかせておくでござる!」



深手を負ったエリアスに、アラクレは回復の呪文を唱えた。
傷はまだ癒えはしなかったが、なんとかエリアスは意識を取り戻した。

エリアス 「がはっ・・・こ、古代様・・・もうしわけ・・・ありません・・・」

古代エルフ 「ふぅむ・・・やはりまだエリアスにはこやつの相手は無理じゃったか・・・」

ゴリアテ 「がっはっはっ、お前もそいつみたいになりたくはなかろう?この場所を譲るというならば命ばかりは助けてやるぞぉ?」

古代エルフ 「おぬしにこの場所の意味が分かるのかのぉ?」

ゴリアテ 「意味だぁ?この綺麗な草花、澄んだ空気、そして何より永遠に生きられるこの森こそ、わしが住むのにふさわしい!ただそれだけだぁ!」

古代エルフ 「やれやれ・・・ばかの相手は疲れるのぉ」

ゴリアテ 「なぁんだとぉ!やはりお前は殺すぅ!」

古代エルフ 「ふぅむ・・・相手をしてやりたいのはやまやまなのじゃが、今日は久々の客人相手にもう話し疲れてしまったのじゃて。さて、どうするかのぉ・・・」

言葉とは裏腹に余裕たっぷりの表情を浮かべたまま
ウィシュヌラは蒼い弾丸たちの方へと目をやった。

古代エルフ 「ふぅむ、ちょうどいい。お前たち、あいつを追っ払ってはくれまいか?」

弾丸 「え?お、おれたち・・・?」

古代エルフ 「もし追い払えたのなら知りたいことを教えてやろうではないか。」

うにっぺ 「む、むむぅ・・・」

うにっぺはゴリアテの姿を改めて確認する。
その結果、どうにも勝てる相手ではないことを再認識した。

うにっぺ 「だ、だが・・・」

弾丸 「あいつを追い払えば俺達の知りたいことを教えてくれるんだな?」

うにっぺ 「お、おい蒼ケツ!」

古代エルフ 「うむ、約束は守るもんじゃて。」

ゴリアテ 「あぁん?なんだぁ?そのちっこいやつらがわしの相手かぁ?」

ゴリアテは明らかに不服そうな顔をした。

ゴリアテ 「まぁ肩ならし程度にはなるかぁ?どうでもいいけどお前達、この美しい場所を荒らすんじゃぁねぇぞぉ!ここはわしの土地になるのだからなぁ!」



そう言い放つとゴリアテはその手に持った棍棒・・・いや大木をただ引き抜いただけのものを
ぶんぶんとその頭上で振り回した。



つづく

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