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2009-06-11(Thu)

【第五話】麗しの女神は微笑む

前回までのあらすじ

各地を飛び回っている蒼い弾丸が次に目指すはアリアンであった。
しかしロマ村のテレポーターはリストラされていると聞き、
仕方なく徒歩で街に向かおうとしたところ、アラクレのタクシーに
何とか乗せてもらえることになった


登場人物

アラクレ 「準備は完了でござるか?」

弾丸 「えぇ・・・私はOKなんですが・・・」

マツモト 「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

弾丸 「あの・・・マツモトさん・・・」

弾丸がマツモトに声をかけたのも当然であった。
マツモトは自分の身の丈の3倍もの荷物を持っていたのである。



マツモト 「よっしゃ・・・ぜぇ・・・行こか・・・ぜぇ・・・」

弾丸 「あの・・・そんなにいっぱい何を持っていくんですか?」

マツモト 「そら・・・アリアンいうたら・・・ぜぇ・・・商売の街・・・ぜぇ・・・せやから・・・ロマ村特産の・・・ぜぇ・・・豚のにっころがしを・・・ぜぇ・・・」

弾丸 (豚のにっころがし?!)



アラクレ 「でわ、いくでござるよ」

そういうとアラクレは神に祈るようなポーズを取った。



次の瞬間・・・



そこにはきれいな羽を広げた男がいた。

弾丸 「うぉ!こ、これは??」

アラクレ 「拙者でござるよ」

弾丸 「は、羽が生えてますけど・・・」

アラクレ 「うむ・・・拙者、実は天使なのでござるよ」

弾丸 「て、天使!?」

天使と聞いた弾丸は少なからず動揺した。
ただの間抜けな聖職者であった男が
地上人とは一線を画す存在であったのである。

アラクレ 「ま・・・まぁ・・・天使と言っても・・・」

アラクレは少し寂しそうな表情を見せた。

アラクレ 「拙者は天使の里を追い出されたでござるよ・・・」

弾丸 「里を?どうして?」

アラクレ 「拙者は・・・天使としての力が弱く・・・里の者たちに嫌われておったでござる・・・。それで・・・」



アラクレはそう言いながら首を振った。

アラクレ 「さ、今はそんなこと関係ないでござるよ!行くでござる!」

自分の悲しい過去を吹き飛ばすような爽やかな声で
そう言い放ったアラクレは、力強く叫んだ。

アラクレ 「タウンポータルっ!

アラクレの目の前に不思議な空間のゆらぎが現われた。

マツモト 「おぉ~なんか出てきたで~」

アラクレ 「遠慮せずに、これに入るでござるよ」

そう言うとアラクレは自らそのゆらぎの中へと入っていった。

マツモト 「おっしゃー!稼ぐでー!!」

マツモトも飛び込んだ。

弾丸 「よしっ!俺も行くかっ!」

弾丸も勢いよくゆらぎの中に飛び込んだ。









弾丸 「おぉっとっと」

それは一瞬の出来事であった。
弾丸は、ロマ村の暖かな空気とは全く異なる熱気に包まれた。

弾丸 「おっ、もうアリアンか」

弾丸は過去に何回かこの街に訪れていた。



-大陸中の全ての富が集まる街 アリアン



アリアンはフランデル大陸随一の商業の街であり
その豊かさゆえに過去に幾度となく他国から攻められた。

しかし、金あるところ人あり、各国から抜群のセンスを持った傭兵達が
アリアンには集結しており、圧倒的な軍事力を持っていた。



マツモト 「はいはい、安いよ安いよ~!」

弾丸 (露店始めるん早っっ!!)

ケルビー 「ワンっ!」

弾丸 「うわっ!びっくりした・・・ってケルビー?!」

アラクレ 「お、ケルビー殿も付いてきたでござるか」

なんと驚いたことにケルビーもタウンポータルをくぐってきたのだ。

ケルビー 「ワンっ!ワンっ!」

弾丸 「よしよし、わかったわかった、お前も一緒に行こうな」

弾丸はケルビーの気持ちが少しは理解できた。

弾丸 (きっと、なんだかんだ言ってもマツモトさんと一緒がいいんだろうな)



アラクレ 「で、どこに向かうでござるか?」

弾丸 「あ、そうだ!えぇ~っと・・・」

弾丸は周りを見回した。

弾丸 「あっちにアリアンの傭兵ギルドがあるんです」

アラクレ 「ふむ、では行くでござるか」

マツモト 「待って待って!ウチも行く!!」

弾丸 (はは~ん、さては全く売れんかったな・・・)



そういうと3人と1匹は歩き始めた。

マツモト チラッ

ケルビー ビクッ

ケルビーはマツモトを警戒してか
3人の後ろ5メートル程離れて付いてきていた。



マツモト チラッ

ケルビー ビクッ

マツモトが振り向く度、ケルビーは警戒した。



そんなことを何回か繰り返した後

弾丸 「お、ここです」

そこには重厚な壁で作られた建物があった。
何人もの強靭な戦士達が集った場所・・・
弾丸はここに来るたび武者震いがした。

弾丸 「さ、入りましょうか」

3人と一匹は建物へと入っていった。
街中の熱気で火照った体に、石壁特有の冷たさが伝わってくる。

弾丸 コンコンコン

弾丸はとあるドアをノックした。

??? 「入れ」

腹に響く声がドアの向こうから聞こえてきた。
弾丸はドアを開け中に入った。アラクレ、マツモトも後に続き
最後にケルビーも入ってきた。



??? 「おぉ、弾丸じゃねーか」

弾丸 「ザディク傭兵長、お久しぶりです」

ザディクはいかにも傭兵上がりという風体であった。
ほほに大きな刃傷があり、はちきれんばかりの腕にも
ところどころ傷があった。

ザディク 「おぅよ!今日はどうした?・・・ん?」

ザディクはアラクレ、マツモトの方を向いた。



弾丸 「えっと、2人は旅のお手伝いをしてもらってる・・・」

アラクレ 「拙者、アラクレと申すでござる」

マツモト 「ウチはマツモトや」

ザディク 「はっはっは、えらいかわい子ちゃんを連れてるじゃないか」

ザディクはマツモトを見ながらアゴをさすった。

マツモト 「おっさん、見る目あるやないの」

マツモトはまんざらでもない顔をした。

ザディク 「はーっはっは、おっさんときたか、まいったな」

ザディクは目を細めて大笑いした。

弾丸 (いや、この子は超要注意人物ですよ・・・)
「えっと、今日来たのはですね、実は・・・これを・・・」

そういうと弾丸は文書を取り出し、ザディクに手渡した。



ザディク 「・・・ふむ、なるほどな。もちろんOKだ!」

そういうと早速ザディクは宣言書を書き始めた。

ザディク 「しかし・・・さすがスパインだな。危険な臭いに敏感な上に、動作が速い。うちも見習わんといかんな」

弾丸 「いやいや、アリアン傭兵ギルドは動き出したら止まらない強さがあるじゃないですか」

ザディク 「へっ、いっちょ前にお世辞が言えるようになったじゃねーか」

ザディクの決断力により、すぐに宣言書が手に入れることができて
弾丸はすっかり緊張を解いた。頭はもう次の街のことでいっぱいであった。



傭兵 「よ、傭兵長!

ノックもせずに男が飛び込んできた。

ザディク 「おい!客人の前だぞ!」

傭兵 「た・・・大変です!」

男は休まずに走り続けてきたのだろう
全身が汗をかき、息も切れ切れであった。
ザディクは黙って次の言葉を待った。



傭兵 「ス・・・スパインが・・・スパインが落ちました!」



一瞬、時が止まったようであった。
弾丸は男の言葉が理解できず、頭の中で何度も繰り返した。



ザディク 「落ちたって・・・陥落したのか!!」

傭兵 「は、はい!偵察部隊からの報告です!」

ザディク 「お前が自分の目で見たのではないんだな?」

傭兵 「はい、そうです。しかし・・・」

ザディク 「もういい、わかった。第三中隊長を呼んでこい」

そう言われると、男はすぐさま部屋を出た。



弾丸 「スパインが・・・」

ザディク 「うむ・・・」

弾丸もザディクも半信半疑であった。
スパインといえばフランデル大陸で最強を誇る要塞である。
いかなる軍であっても、そう、例えそれがアリアン傭兵団であっても
陥落など到底無理であった。

アラクレ 「スパインといえば・・・」

マツモト 「弾丸とこの・・・」

弾丸 「あぁ・・・俺の・・・故郷だ・・・」

弾丸は何を考えていいかわからなかった。
スパインが陥落するなど想像もしていなかった。



 「傭兵長、お呼びでしょうか」

突然現われた女を見て、弾丸、アラクレ、マツモト
そしてケルビーまでもが驚いた。

ザディク 「おう、わさびぃ、よく来てくれた」

女は名前をわさびぃといった。

わさびぃ 「スパインの件ですか?」

ザディク 「うむ、さすが中隊長、既に聞いておるか・・・」



既に、ザディクとわさびぃの会話を3人と1匹は聞いていなかった。

弾丸 (うわぁ~きれいな人だなぁ~)

マツモト (あら~さすがにこれは負けたわ~)

アラクレ (・・・)

ケルビー (キャゥ~ン)

そう、わさびぃと言うその女はとても美しかった。
いや、美しいという言葉が下賎に思えるほどであった。
完全たる美、まさしく女神であった。



どれくらい見とれていたであろうか。

ザディク 「・・・てことだ、どうだ弾丸?」

弾丸はザディクに名前を呼ばれ我に帰った。

弾丸 「う?え?あ?」

ザディク 「ちゃんと聞いてんのか?スパインまでわさびぃを連れてってくれってんだよ」

弾丸 「あ、え、えぇ、はい、まぁ・・・」



するとわさびぃは弾丸達の方を振り向いた。
振り向いた時の風に乗って、とてもよい匂いが漂ってくる。
3人と1匹はその匂いに体の芯までしびれた。
わさびぃは少し顔を傾け、笑顔を作って言った。

わさびぃ 「私はアリアン傭兵団の第三中隊長のわさびぃ。よろしくネ!」



ズキュ~ン!!

弾丸はどこかでそんな音が聞こえた気がした。

弾丸 「じ!自分は!ス、スパインの!蒼い弾丸です!」

マツモト 「じ!自分は!ロマ村の!マツモトです!」

ケルビー 「ワ!ワワン!ワンワワン!!」



少し間を空けてアラクレが続いた。

アラクレ 「せ!せせっせ!せっしゃ!ア、アラク、ア、アラクレー!

アラクレの上ずった声を聞いて弾丸とマツモトは
すぐにアラクレの方を向いた。



そこには目がハートの形になったアラクレがいた・・・



弾丸 (おまえのすきゅ~んかい!!)


つづく

【第六話】聖職者は恋をする

テーマ : RED STONE
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