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2009-07-20(Mon)

【第十三話】過去を背負った男

前回までのあらすじ
ブルン王国にたどりついた一行を待っていたのは
ブルン王とその娘ララ姫であった。
ララ姫のお転婆ぶりに驚く弾丸であったが
うにっぺがブルン王国の七貴族と知りさらに驚いた。
そして今、ララ姫からうにっぺの過去が明かされる。


登場人物

??? 「おぼっちゃま~ おぼっちゃま~」

その男は白い口ヒゲを震わせながら大声で叫んでいた。
細身の体にぴったりとしたスーツ姿、人の良さそうな顔つきは
叫びすぎたのだろうか汗にまみれていた。

??? 「おぼっちゃま~ ハァ ハァ」

うにっぺ 「トリノ~!早く早く~!」

少年は小高い丘の上から男に向かって大声を張り上げた。

トリノ 「おぼっちゃま、ハァ、あまり早く行かれては、ハァ・・・」

男は急いで丘を登ろうとしたが、老いた体では
ただの一歩すら十里の旅に思えた。

うにっぺ 「早く早く!母上に贈る花が枯れちゃうよ~!」

トリノ 「ハァハァ・・・ふぅ・・・」

なんとかうにっぺに追いついたトリノであったが
一度止まってしまった足はしばらく動きそうにない。



トリノ 「おぼっちゃま・・・ここらでお昼にしましょうか」

うにっぺ 「ったく、トリノはだらしないなぁ~」

そう言ううにっぺであったが、その言葉に嫌味はなく
むしろトリノへのいたわりの思いが溶け込んで
それがトリノの胸には心地よかった。

トリノ 「今日のお昼は・・・じゃじゃん!

うにっぺ 「あ!これはロマ村名物の豚のにっころがし!」

トリノ 「ふぉっふぉっふぉ、わたくしめが腕によりをかけた逸品でございますよ」

うにっぺ 「いっただっきま~す!」



うにっぺは早くに父を亡くしていた。
そのため古くからセンディール家に仕えているトリノを
実の親のように慕っていた。トリノもその思いを知ってか、
うにっぺに対し時に厳しく、時に優しく、七貴族としての
素養をうにっぺに教えていた。

うにっぺ 「モグモグ・・・やっぱトリノのご飯はおいしいや!」

トリノ 「ふぉっふぉっふぉ、おだてても何もでませんぞ」

うにっぺ 「あははは、ほんとだって!」



優しく射す太陽と、柔らかく暖かな風が2人を包み込む。
うにっぺは幸せだった。こんな日がずっと続けばいいな、と
子供ながらに思っていた。

トリノ 「パクパク・・・ところでおぼっちゃま」

うにっぺ 「ん?なんだい?」

トリノ 「この先は背の高い植物ばかりで、野生の生き物も多くおりますので、くれぐれも一人で先に行かれませぬよう、気をつけてくださいよ」

うにっぺ 「ふふ、わかってるって」

トリノ 「ほんとにわかっておりますか?」

うにっぺ 「しつこいなぁ~、何かあったらトリノを呼ぶから平気だよ!」

トリノ 「やれやれ・・・これ以上老体をいたぶる気ですかな」

うにっぺ 「ははは、でもトリノはすぐ来てくれるだろ?」

トリノ 「ふぉっふぉっふぉ、この身が裂けてもかけつけますとも」

うにっぺ 「よし、んじゃぁそろそろ行こうか!」

トリノ 「まったく・・・鼻にタレをつけたまま出発ですかな」

うにっぺ 「あっ」

うにっぺは慌てて袖で鼻をこすった。

うにっぺ 「へへへ・・・」



2人は小高い丘を下るように歩き始めた。
進むにつれて周囲には背の高い植物が増え
草を押し分けて何とか進んでいた。

うにっぺ 「この辺に生えてると思うんだけどなぁ~」

ガサガサ・・・

トリノ ・・・

ガサガサガサ・・・

うにっぺ 「あっちかな・・・」

うにっぺは花を探すのに夢中になり
トリノからどんどん離れていった。

うにっぺ 「どこかな・・・あっ!!!」

うにっぺの指差す先には綺麗な白い花が咲いていた。

うにっぺ 「あった!あったよ!!」



足元に注意を払うべきであった。
その白い花に目を奪われたうにっぺは
背の高い草を必死で押し分け進んだ。



どんっ



確かに何者かに押された感覚であった。
目の前に咲いていた花が一瞬にして消えた。
花はどこにいったのだろう?そう考えたうにっぺは
自分が落ちていくことに気づいていなかった。



ドサッ



うにっぺ 「あぐっ・・・」



うにっぺはするどい痛みを感じた。
そのとき初めて自分が何か深い穴に落ちたことに気づいた。
薄れゆく感覚の中、見上げた先に何かがいた。
一体あれは誰だろう?そう思いながらうにっぺの感覚は消えていった。





ララ姫 「その後気が付いたペンペンはトリノの名前をずっと叫んでたらしいわ」

弾丸 ・・・

ララ姫 「丸二日ほど叫び続けて、捜索隊が発見した時には全く声が出なくなってたそうよ」

弾丸 「でもトリノは?近くにいたんだろ?」

ララ姫 「・・・家に着いたペンペンを待っていたのは、母君が殺されたという知らせよ」

弾丸 「え?!」

ララ姫 「犯人は未だに不明。んでトリノも行方不明。唯一の手がかりは母君の死体に添えられていた白い花だけ・・・」

弾丸 「ま・・・まさか・・・」

ララ姫 「確実なことは何もわかってないけど、ペンペンはトリノを疑ってるみたい」

弾丸 「それで・・・」

ララ姫 「うん、それ以来ペンペンは他人を名前で呼ばんくなってん。まぁ、よっぽど信用されたら話しは別やけどね」

そういうララ姫は、自分が名前で呼ばれていることに少し得意げになった。



ララ姫 「ま、あなたたちみたいな人達じゃ名前で呼ばれることなんて・・・」

マツモト すぴー すぴー

ララ姫 ・・・

マツモト むにゃむにゃ・・・

ララ姫 ・・・



スタスタスタ・・・



ばしっ!!

マツモト 「わたっ!な、なになに?!」

ララ姫 「あんた!人の話聞いてた!?」

マツモト 「き、き、聞いてた!聞いてたわ!あの・・・吉野さんとスティーブンのくだりがよかったと思います」

ララ姫 「そんな話ししてへん!」

マツモト 「あわわわ、ちゃうねんちゃうねん」




ガチャッ



慌てふためくマツモトが必死で弁明しようとしたとき
うにっぺが姿をあらわした。

弾丸 ・・・

ララ姫の話しを聞いた後ということもあり、弾丸は複雑な思いでいた。

うにっぺ 「わさびぃ様、王が少し話しがしたいそうなのですが、よろしいかな?」

わさびぃ 「ん?アタシ?」

うにっぺ 「それと、蒼ケツ」

弾丸 「お、おれ?!」

うにっぺ 「気に食わんが貴様もこい」

マツモト ワクワク
アラクレ ソワソワ
ケルビー ドキドキ



うにっぺ 「後の奴らは街にでも行ってろ」

マツモト しょぼ~ん
アラクレ しょぼ~ん
ケルビー しょぼ~ん



ララ姫 「ふふ、あなた達残念だったわね」

ララ姫は得意気になって扉の方に近づいた。

うにっぺ 「ララ姫、あなたもダメです」

ララ姫 「え!?なんでよ!?」

うにっぺ 「理由を言うわけにはいかないのです、申し訳ありません」

ララ姫 「むぅ~」

ララ姫は明らかにくやしがったが、うにっぺが自分の言葉を
曲げないことも承知していた。

ララ姫 「ふん、っだ!!」

うにっぺ 「ララ姫」

ララ姫 「なによっ!」

うにっぺ 「私がいない間、また王宮を抜け出されたそうですね」

ララ姫 ドキッ

うにっぺ 「今度王宮を抜け出されたら、お尻百叩きの刑ですよ」

ララ姫 「うううぅ・・・」

ララ姫はうなりながら、すごすごと自分の部屋へと戻っていった。



うにっぺ 「ではわさびぃ様、こちらへ」

うにっぺとわさびぃ、そして弾丸は扉の中へと姿を消した。



マツモト 「ふんっ!別にくやしくなんかないんだからねっ!」
アラクレ 「拙者はくやしいでござるよ・・・」
ケルビー 「くぅ~ん・・・」

マツモト 「しゃーない、街に繰り出すか!」



マツモトとアラクレ、そしてケルビーは王宮を後にした。


つづく


【第十四話】かくも儚き人の命よ

テーマ : RED STONE
ジャンル : オンラインゲーム

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