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2010-07-02(Fri)

【第二十話】護るべきもの

前回までのあらすじ

コボルト達の巣で出くわしたシュウを連れて逃げ出そうとする
マツモトと、それを拒むララ姫。そうこうしている間に
ついにコボルトに見つかってしまった。

一方その頃、王都ブルンに怪しい影が近づいていた。


登場人物
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ドタドタドタ・・・

夜もいよいよ深まり、空には月が弧を描いていた。
静まりかえったブルン王宮内に響く慌しい足音に
うにっぺは静かに目を開けた。

兵士 「センディール候!こちらにいらっしゃいましたか!」

アラクレ 「ふぁ~あ~・・・何事でござるか・・・」

アラクレはすっかり寝入っていたようで、のん気にあくびをしていた。

うにっぺ 「どうした」

兵士 「敵襲・・・です!」

その兵士は見張り兵なのであろう、細身の体が小刻みに震えていた。

うにっぺ 「そうか・・・」

うにっぺは特に慌てる様子もなく静かに立ち上がった。

アラクレ 「敵襲・・・」

アラクレは寝ぼけたように言葉を繰り返すと
その意味を必死に思い出していた。

アラクレ 「・・・なんですとー!!!

アラクレの声が闇夜に響き渡った。

うにっぺ 「ふっ・・・問題ない」

アラクレ 「し、しかし、今この城には兵士は残っていないのでは・・・?」

うにっぺ 「何も戦うことだけが解決策ではない」

アラクレ 「・・・と言うと?」

焦るアラクレをよそに、うにっぺは至って平然としていた。

うにっぺ 「私にはこの王宮を70回建て直す程度の財力がある。
どこの野党か知らんが追い返してくれるわ」

兵士 「そ・・・それが・・・」

うにっぺ 「なんだ」

兵士 「敵は・・・モンスターです!」

うにっぺ 「馬鹿者っ!モンスターごときで騒いでおったのか!」

うにっぺが怒ったのも無理もなかった。
そう、これまでもブルンには幾度か数匹のモンスターが襲来していたのだ。
しかし兵を出さずとも、ブルンの厚き城壁を前にモンスターは成す術なく
すごすごとただ立ち去るしかなかったのだ。



そう・・・それが数匹のモンスターであれば・・・



兵士 「いえ・・・それが・・・!」

うにっぺ 「なんだっ!」

深夜に慌しく起こされたせいか、うにっぺは苛立ちを隠せなかった。

兵士 「敵兵・・・・その数およそ3千!!」

さすがのうにっぺも驚きの色を隠せなかった。

うにっぺ 「な・・・なにぃ!!ばかな・・・まさかそこまで・・・」

アラクレ 「う・・・うにっぺ殿・・・?」

うにっぺの顔つきが険しくなった。
どうやら自分の想定以上の事態が起きてしまったようだ。

うにっぺ 「いたしかたあるまい・・・」

アラクレ 「ど、どうするつもりでござるか!?」

兵士 「センディール候・・・」

うにっぺ 「私が討ってでよう」

兵士 「し、しかし・・・今この王宮には兵と呼べる者はおりませぬ・・・」

うにっぺ 「構わぬ、私一人で持ちこたえてみせる!」
その間に姫の捜索に向かった兵を呼び戻すのだ!」

兵士 「はっ!王に報告後、ただちに召集に向かいます!」

見張り兵は大慌てで扉から出て行った。



アラクレ 「うにっぺ殿・・・」

うにっぺ 「測り損なったか・・・」

うにっぺは後悔の念をぐっと呑み込むように立ち上がると
愛用の杖を手に取り、扉へと向かった。

アラクレ 「ひ・・・一人で行くつもりでござるか!」

うにっぺ 「当然だ」

アラクレ 「モンスター3千匹を相手に一人では敵わんでござるよ!」

うにっぺ 「敵う敵わないという問題ではない。
護るべきものを護る、ただそれだけのことだ。


そう告げるとうにっぺはしなやかに伸びるコートをひるがえし
夜の闇へと消えていった。

アラクレ 「ううぅ・・・拙者は・・・拙者は・・・どうすれば・・・」



~~~



コボルト 「おまえら・・・逃げようったってそうはいかねぇぜー!!!」

コボルト達の巣から逃げ出そうとしていたマツモト達を見つけたコボルトは
既に戦闘用の鎧を身にまとい、手には血の後が残ったままの槍を手にしていた。

マツモト 「くっ、見つかってもーたらしゃーない」

マツモトは腰を深く落とし、拳を強く握り締めた。



グググググ・・・

握り締めた拳が異様な緊張感に包まれてゆく。



マツモト 「いくで・・・ マツモトのぱ~
シュウ 「あぶねーっぺ!!!

びったーん!!



マツモト ピヨピヨピヨ・・・

マツモトがコボルトを攻撃するよりも早く
シュウがマツモトを押しのけた・・・いや正確に言うなら押し飛ばした。

シュウ 「だ、だはは・・・ち、力加減さ間違えたっぺ」

シュウは照れながら頭を掻いた。

コボルト 「くっくっくっ、シュウ、よくやった。さっさとそのお嬢さん達を牢に戻しな!」

シュウ 「そ・・・それは・・・」

シュウは自分の背後で震えるララ姫の姿を一瞥すると凛とした声で言い返した。

シュウ 「それはできないど!」

コボルト 「なんだと・・・?」

シュウ 「こいつらにはもう用はないっぺよ!だったら逃がしてやるっぺ!」

コボルト 「あぁ、もう用はない。だから・・・ここで死んでもらう!!」

コボルトは手にした槍をララ姫目掛けて一気に突いた。

ララ姫 「いやぁー!!!」



ザクッ



ポタポタポタ・・・



槍が突き刺さったところから血がしたたり落ちる。



シュウ 「ぐ・・・ぐぬぬぬ・・・」

シュウは腹部に突き刺さった槍をつかみ、ゆっくりと引き抜いた。

コボルト 「きさまぁ・・・邪魔するかっ!」

ララ姫 「あ・・・あんた・・・」

さすがのララ姫でもシュウが身を呈して護ってくれたことは理解していた。

シュウ 「この程度の傷・・・いつものことだっぺ・・・」

ララ姫 「な・・・なんで・・・」

この時ララ姫は恐怖におののきながらも
シュウの行動に対する疑問が心を満たしていた。
さきほどまでバケモノと罵り、敵対していたはずなのに何故。
何が彼にその行動を取らせたのか、ララ姫には全く理解できなかった。

コボルト 「邪魔するならきさまもだっ!」

ザクッ

シュウ 「うぐぅ・・・」

シュウは体を大の字に構え、槍からララ姫を護った。


ザクッ


ザクッ


シュウ 「ぐぐぅ・・・」

シュウほどの体格であればコボルトを蹴散らすことも
容易く思えたが、奴隷として暮らしていたこともあってか
コボルトに対して自ら攻撃することはできなかった。


ザクッ


ザクッ


ララ姫 「や・・・やめて・・・」


ザクッ


ザクッ





ドサッ

ついにシュウは地面に突っ伏した。


コボルト 「はぁ・・・はぁ・・・奴隷のくせに・・・はぁ・・・体力だけはありやがる・・・
はぁ・・・まぁこれで・・・」

コボルトの冷ややかな目がララ姫に向けられた。


つづく

【第二十一話】大いなる想い

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