--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010-07-09(Fri)

【第二十一話】大いなる想い

前回までのあらすじ

自らの体を張ってララ姫を守ったシュウは
コボルトにやられ、無念にもその場に倒れてしまった。
果たしてララ姫はどうなるのであろうか。
一方その頃ブルン王宮前では、まさかのモンスターの来襲に
一人挑むうにっぺの姿があった。


登場人物
コメントする


コボルト 「くっくっくっ、覚悟はいいかぁ~?」

コボルトはゆっくりとララ姫の方へと詰め寄った。

ララ姫 「い・・・いや・・・」

コボルトは恐怖におののくララ姫を見てにやっと笑うと
手にした槍を大きく振りかざした。

コボルト 「け~っけっけっけっ」

槍が振り下ろされようとした、まさにその時である

マツモト 「待て・・・」

驚いたコボルトは慌てて振り返った。
突き飛ばされて気を失っていたマツモトがゆっくりと立ち上がる。

コボルト 「ふんっ、そのまま倒れていればいいものを・・・まずはお前からだっ!」

マツモト 「ふ・・・ふ・・・」

マツモトの口元にうっすらと笑みがこぼれる。

コボルト 「な、何がおかしい!」

マツモト 「おまえは・・・うちを怒らせた・・・」

ググググググ・・・

マツモトの拳がまたもや異様な緊張感に包まれる。

マツモト 「後悔できると思うなよ・・・ マツモトのーーー」
コボルト 「ぶっ殺してやるー!!!」


コボルトが手にした槍がマツモト目掛けて突き伸びる!

マツモト 「パァーンチ!!!



ドガッ



ララ姫 「え?」

ララ姫は一瞬の出来事に何が起こったのか理解できずにいた。
確か後ろから音が聞こえたような気がする、そう思い後ろを見ると
先ほどのコボルトが壁にめり込み息絶えていた。
まさに瞬殺!目で追えぬ勢いでコボルトは吹き飛んでいたのだ。



マツモト 「ふぅぅぅ・・・」

マツモトは怒りを静めるかのように大きく息をついた。

シュウ 「う・・・うぐ・・・」

シュウのうめき声に我に返ったララ姫は、シュウのそばへと歩み寄った。
コボルトに刺された傷はさほど深くないとはいえ、放っておけば死を招くことは
容易に想像できた。

ララ姫 「なんで・・・なんで・・・」

ララ姫の瞳から大粒の涙が止め処なくこぼれ落ちる。

ララ姫 「なんであんたが・・・」

シュウ 「お・・・おで・・・あ・・・頭が悪いっぺから・・・
体が・・・勝手に動いた・・・っぺよ・・・」

マツモトに怒鳴られたときと同じ熱いものが、ララ姫のおなかの底に響いた。

ララ姫 「ぅ・・・ぅぅ・・・」

ララ姫は涙でくしゃくしゃになりながら、腰に下げた小さなポーチに手をいれた。
涙のせいで前が見えないながら、懸命にポーチを探った。
ようやくお目当てのものが見つかったのだろうか、やがて小さな小瓶を取り出した。

マツモト 「それは・・・?」

ララ姫 「うっうっ・・・これ・・・うっ・・・いざと言うときのためにお父様が・・・うっ
フル・・・うっ・・・ヒールポーション・・・・うっ・・・」

マツモト 「んなっ!!!」

フルヒールポーションといえばポーションの中でも超高級品であることは
さすがのマツモトでも知っていた。

ララ姫 「これで・・・なんとか・・・」

マツモト 「え?あ、ちょ、それ・・・」

マツモトが何かを言いたげであったが、ララ姫は構わずシュウの体に
フルヒールポーションを振りまいた。


シュウの体の傷がみるみるふさがっていく。
傷がふさがるにつれてララ姫も少しずつ落ち着きを取り戻していった。

マツモト 「も・・・もったいない・・・」

シュウ 「う・・・ぐぐ・・・」

シュウは、まだ癒えきらない体をゆっくりと起こした。

ララ姫 「だ、だいじょうぶ?」

シュウ 「へ、平気だっぺ・・・それより今の薬、大事なもんじゃないっぺか?」

ララ姫 「ううん、いいの。」

マツモト 「も・・・もったいない・・・」

マツモトはまだくやしがっていた。

ララ姫 「傷口はふさがったけど、全快するのに時間がかかるから・・・」

シュウ 「わかったど!」

マツモト 「まぁ・・・ララ!」

マツモトは大きな声でララ姫を呼んだ。



マツモト 「見直したで!

ララ姫 「べ、別に・・・」

ララ姫は顔を少し赤らめながらうつむいた。

マツモト 「さて、んじゃ脱出するでー!!!」



~~~



うにっぺ 「うむぅ・・・」

ブルンの門の前に立ち、うにっぺの頭脳は激しく回転していた。
兵士を呼び戻すのにかかる時間はどれくらいか。
3千ものモンスターを相手に、一体どれくらいの時間が稼げるのか。
敵の攻撃パターンの推測とそれぞれの対処法。

そして何よりもうにっぺの頭を悩ませたのは、何故3千ものモンスターが
あたかも軍隊かのような行動を採ることができているのかということであった。
通常数匹、多くとも数十匹のグループで行動するはずであるのに・・・

うにっぺはひとまずその問題については後回しにすることとし
目の前に突きつけられた絶望的状況の打開策を懸命に練り込んだ。

うにっぺ (いずれにせよ、我が命を賭けねばならんか・・・)

うにっぺが命を賭す覚悟を決めた、その時であった。

アラクレ 「うにっぺ殿~」

アラクレのすっとんきょうな声がうにっぺの耳に入った。

うにっぺ 「鳥肉、何をしている!さっさと逃げろ!」

アラクレはうにっぺの声を無視するかのように近づいてきた。



アラクレ 「はぁはぁ・・・うにっぺ殿、ひ、一つだけ教えて欲しいでござる!」

うにっぺ 「貴様の相手をしている時間はない!」

アラクレ 「うにっぺ殿は怖くはないでござるか?」

うにっぺ 「何の話だ」

アラクレ 「拙者は・・・拙者は怖いでござる・・・」

アラクレの脳裏には過去の天上界における記憶が蘇っていた。
天使としての能力が低い彼は、常に周りの天使達に蔑まれ、疎まれていた。
故に彼の心には危機的状況に立ち向かうという勇気が失われていた。

アラクレ 「うにっぺ殿はなぜ・・・逃げないでござるか?怖くないでござるか?
今ならまだ間に合うでござるよ!一緒に逃げるでござる!」

アラクレは半べそをかきながら、うにっぺに詰め寄った。

うにっぺ 「私も・・・怖いさ」

アラクレ 「え?」

アラクレは驚いたようにうにっぺを見た。

うにっぺ 「戦うのは怖い、痛い思いをするのも怖い、ましてや死ぬことはとても怖い。」

アラクレ 「であれば!」

うにっぺ 「だがな鳥肉・・・逃げて大事なものを失ってまで生き続けていることが、私には一番怖いのだ。」

アラクレ 「うっ・・・」

驚いたアラクレは言葉に詰まった。
無理もない、一人敵兵と立ち向かおうという男も何のことはない、自分とおなじ
恐れを抱いていたのである。それがアラクレには衝撃であった。

アラクレ 「ううぅ・・・」

アラクレはうつむき、妙な声をあげた。

うにっぺ 「おまえにはこの街に大事なものはあるまい。さっさと行くがいい。」

アラクレ 「ぐぬぬぬぅ・・・」

アラクレはうつむく、というよりも前に突っ伏すかのような体制になった。



アラクレ 「ぬぉっしゃー!!!

アラクレは何かを吹っ切るかのように両足のふとももを強く叩くと
モンスターがやってくる方に顔を向け、背中にぶら下げていた棍棒を手に取って構えた。

うにっぺ 「な、何のつもりだ!」

アラクレ 「せ、拙者も戦うでござるよー!!!」

少し震えた声であったが、その芯には強い気持ちが含まれていた。

うにっぺ 「馬鹿な、死ぬぞ!」

アラクレ 「あーあーあーあー」

アラクレはうにっぺの言うことに耳を塞いで、聞く耳を持たないという意志を示した。

アラクレ 「言うなでござる・・・言うなでござる・・・!」

この時アラクレはうにっぺの声よりも、自分の心の声に
耳を傾けられないでいたのだ。彼の心は彼にこう語りかける。

生きたいのなら逃げろ!
攻撃されるぞ!痛いぞ逃げろ!
何をやっても無駄だ!逃げろ!

アラクレ 「言うなでござる・・・!」

アラクレの人生において初めての反乱。自身の心の声からの反乱。

うにっぺ 「ふん、せいぜい邪魔をしてくれるなよ」

うにっぺも臨戦態勢をとる。



やがて・・・


うにっぺとアラクレの、まさに死闘が始まった。

つづく

【第二十二話】アラクレ堕つ

テーマ : RED STONE
ジャンル : オンラインゲーム

快楽のイベント
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カウンター
ファン投票
面白いと感じたら投票お願いします
(o´ω`o)ゞ
ランキング
  • [ジャンルランキング]
    オンラインゲーム
    1833位
    アクセスランキングを見る>>

    [サブジャンルランキング]
    レッドストーン
    46位
    アクセスランキングを見る>>

    たまに押してね↓
    にほんブログ村 ゲームブログ RED STONEへ
    にほんブログ村
    たまに押してね↓
    レッドストーン・ブログ
    最新記事
    最新コメント
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    バナー
    攻略情報
    うそがあるかも知れません
    リンク
    こるおね家の人々(しばしお休み)
    公式ブログパーツ
    全記事表示リンク

    全ての記事を表示する

    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QRコード
    公式HP
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。